2017年02月28日

私的 おすすめミステリー

今まで読んだミステリーの中から、これは!というのを順不同に紹介していきます。
随時更新していきます。
(2019/2/11 更新)
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1.「容疑者Xの献身」東野圭吾
容疑者Xの献身 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2008-08-05
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天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

ガリレオシリーズ初の長編で、直木賞受賞作です。

東野圭吾といえば、安定した、はずれのない作家という印象がありますが、この作品は、その中でも最高傑作だと個人的に思っています。

やはりこのトリックはすごい!
一読の価値ありですよ!


2.「模倣犯」宮部みゆき
模倣犯1 (新潮文庫)

宮部 みゆき 新潮社 2005-11-26
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墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!

全5冊におよぶ長編です。
しかも、全体的に重苦しい雰囲気です。
読んでいて非常に疲れます・・・が、ついつい読んでしまう迫力があります。

「本当にすごい作品」を読んでしまった・・・というのが、読み終わった最初の感想でした。

長いので時間もかかりますが、ぜひ読んでみてください。


3.「十角館の殺人」綾辻行人
十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

綾辻 行人 講談社 2007-10-16
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

'87年刊行ということで、携帯電話やスマホが普及した現代では考えられない設定ですが、それでも十分に楽しめます。

特に「あの1行」は、やはり衝撃でした。
しかも、ページをめくった瞬間に、そのページに1行だけが印刷されているので、インパクト充分!


4.「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

米澤 穂信 新潮社 2011-06-26
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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

5編からなる短編集です。
独特の世界観です。
ホラー風味のミステリーといった感じですね。

「玉野五十鈴の誉れ」が白眉かな。
最後の1行のフレーズの意味がわかった途端、背筋がぞくりとしました。


5.「クドリャフカの順番」米澤穂信
クドリャフカの順番 (角川文庫)

米澤 穂信 角川書店(角川グループパブリッシング) 2008-05-24
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待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気“古典部”シリーズ第3弾。

古典部シリーズ3作目です。

前2作は、主人公の折木奉太郎の視点で描かれていましたが、今回は古典部4人それぞれの視点で描かれます。
これがまた面白い!

特にもうひとりの主人公、千反田える視点の文章は、森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を彷彿とさせます。



6.「スロウハイツの神様」辻村深月
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

辻村 深月 講談社 2010-01-15
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人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

上巻はあまり大きな事件もなく、淡々と進行していきます。
(最後にちょっとした事件はあります)

下巻に入ったら、少しずつ物語が動き出し、後半に入ると、ぐいぐいと引き込まれていきます。
一気読みでした。

上巻からの伏線が一気に回収されていく様は気持ちいいですね。

そして、読み終わった後は、温かい気持ちになります。
ほのぼのとしたい方におすすめです。


7.「姑獲鳥の夏」京極夏彦
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

京極 夏彦 講談社 1998-09-14
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この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。

まずは、この文庫本らしからぬ分厚さにびっくりしました。
ま、後に続くシリーズはもっと分厚いんですけどね。

最初はなかなか物語が動かないんですが、動き出したら圧巻でした。
こんなに分厚いのに一気読みですからね。

最後のほうは驚愕の連続でした。
独特の世界観を楽しんでください。


8.「魍魎の匣」京極夏彦
文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

京極 夏彦 講談社 1999-09-08
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匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。


前作「姑獲鳥の夏」も長かったですが、これは更に長く、1,000ページ超えです。
それでも、面白いのであっという間に読んでしまいます。

前作でもそうでしたが、各キャラがいい味出してます。
独特の文体もクセになりますね。

時々出てくる、ある小説家の作品が、後半になるとだんだんつながっていきますよ。


9.「占星術殺人事件」島田荘司
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)

島田 荘司 講談社 2013-08-09
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密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?

途中、読者への挑戦が2度あります。
でも、これはわからないですねえ。

出だしは、なかなか物語に入り込めなかったんですが、御手洗潔が登場してからはのめりこみました。
物語も、その辺りからどんどん加速していきます。

トリックも単純で、「なるほど!」となるんですが、う〜ん、やはりこれは推理できないですよ。


10.「何者」朝井リョウ
何者 (新潮文庫)

朝井 リョウ 新潮社 2015-06-26
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就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

私は、就職活動はウン十年前、TwitterやFacebookは登録しているもののほとんど使用しません。

それでも、楽しく読み進めることができました。
ま、SNSの最低限の知識は必要かも知れませんが。

現在の若者が使用するSNSをうまく題材にしています。

普通に読み進めていくと、後半でどんでん返しがあります。
見事です。


11.「連続殺人鬼 カエル男」中山七里
連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

中山 七里 宝島社 2011-02-04
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口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

タイトルも表紙絵もちょっとふざけた感じですが、1級のミステリーです。
「さよならドビュッシー」と同じ作者とは思えない猟奇的な表現もあり、幅広い作風です。

そして最後にどんでん返し!
見事に騙されました。
ここまでされると、逆に気持ちいいですね。


12.「双頭の悪魔」有栖川有栖
双頭の悪魔 (創元推理文庫)

有栖川 有栖 東京創元社 1999-04-01
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他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。

この作品は、学生アリスシリーズの中でも、最高傑作です。

まず、タイトルがいいですよね。
「双頭の悪魔」
タイトルの意味は、物語の後半でわかります。

2つのクローズドサークル内で起きた殺人事件。
江神&マリアのグループとアリスたちのグループがそれぞれ別の場所で、別の事件を推理するというもの。
2つの事件につながりはあるのか?

約700ページと大ボリュームですが、面白いので一気読みできますよ。


13.「13階段」高野和明
13階段 (講談社文庫)

高野 和明 講談社 2004-08-10
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犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。

冤罪、死刑制度等・・・
重いテーマですが、圧倒的な筆力で読ませます。

死刑囚の冤罪を晴らすために、調査を進める主人公。
しかし、残された時間は残りわずか。

物語の後半に入ると、ページをめくる手が止まらず、一気読みです。
どんでん返しにも、やられました。


14.「闇に香る嘘」下村敦史
闇に香る嘘 (講談社文庫)

下村 敦史 講談社 2016-08-11
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孫への腎臓移植を望むも適さないと診断された村上和久は、兄の竜彦を頼る。しかし、移植どころか検査さえ拒絶する竜彦に疑念を抱く。目の前の男は実の兄なのか。27年前、中国残留孤児の兄が永住帰国した際、失明していた和久はその姿を視認できなかったのだ。驚愕の真相が待ち受ける江戸川乱歩賞受賞作。

満場一致で、江戸川乱歩省受賞が決まった作品とのこと。

主人公が盲目という設定です。
目の前に犯人がいるのに、それが誰だかわからない・・・
考えるだに、ぞっとしますね。

主人公の兄は、中国から永住帰国した残留孤児です。
ふとしたきっかけで、その兄が偽物ではないかとの疑いが・・・

序盤からの伏線が、終盤で見事に回収されていきます。
そして、思いもよらない結末が待ち受けています。


15.「楽園のカンヴァス」原田マハ
楽園のカンヴァス (新潮文庫)

原田 マハ 新潮社 2014-06-27
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ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。

ルソーの絵を題材とした、絵画ミステリーです。
絵画ミステリーですが、絵の知識はなくても充分楽しめます。
あれば、もっと楽しめるのでしょうけど・・・
スマホで、登場する絵を確認しながらでも、充分です。

「夢」に似た絵の鑑定を依頼された主人公とライバルの2人。
この鑑定に、謎の古書を読ませるのですが、これが予想外の展開になっていくのですね。

キュレーターの経験がある原田マハ氏にしか描けない作品だと思います


16.「慟哭」貫井徳郎
慟哭 (創元推理文庫)

貫井 徳郎 東京創元社 1999-03-17
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連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。

連続幼女殺人事件を捜査する捜査一課長の視点と、犯人との視点で交互に描かれています。
最初はつながりが良くわからないですが、だんだんとつながっていき・・・

最後は、驚愕でした。

独特の重い読後感が残りますが、最後まで「どうなるのか?」とハラハラしながら読んでしまいました。


17.「噂」荻原浩
噂 (新潮文庫)

荻原 浩 新潮社 2006-02-28
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「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

「衝撃のラスト1行」との帯が付いています。
どんな衝撃?と読んでみたら・・・いやはや、かなりの衝撃でした。

なかなか面白く読み進めて、最後にたどり着いたら・・・やられましたね。
それまで軽快に読んでいただけに、ガツン!とやられました


18.「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎
オーデュボンの祈り (新潮文庫)

伊坂 幸太郎 新潮社 2003-11-28
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コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

未来を見通せるカカシがいて、そのカカシが何者かに殺される、という聞いただけでは何が何だかよくわからない話に思えます。

でも読み始めてみると、独特の雰囲気の文体も面白く、一気読みさせられますよ。

非常にシュールな設定ではありますが、後半になるとすべてのピースがかっちりとはまり、解決していく爽快さは伊坂幸太郎ならではですね。


19.「最後の証人」柚月裕子
最後の証人 (宝島社文庫)

柚月 裕子 宝島社 2011-06-04
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元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。

法廷ミステリーです。
法廷ミステリーなんて聞くと難しそうに思いますが、そんなことありません。
読みやすく、面白い作品です。

被告人は誰なのか?
最後の証人とは誰のことなのか?

何度も裏切られますね。
最後、こんなラストだったら嫌だなあと想像していましたが、そうはならずに救いのある終わり方で良かったです。


20.「ユリゴコロ」沼田まほかる
ユリゴコロ (双葉文庫)

沼田 まほかる 双葉社 2014-01-09
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ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!

前半はイヤミスらしく猟奇的な描写もあり、読んでいて気分が悪くなるほどでした。
それでも、途中まで読めば先が気になり一気読みです。

「ユリゴコロ」と題されたノートはいったい誰が書いたものなのか?
家族の過去はいったい?

気になることだらけです。

そして、最後では不思議と暖かい気持ちになるという不思議な小説です。


21.「リバース」湊かなえ
リバース (講談社文庫)

湊 かなえ 講談社 2017-03-15
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深瀬和久は平凡なサラリーマン。自宅の近所にある“クローバー・コーヒー”に通うことが唯一の楽しみだ。そんな穏やかな生活が、越智美穂子との出会いにより華やぎ始める。ある日、彼女のもとへ『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。深瀬は懊悩する。遂にあのことを打ち明ける時がきたのか―と。

最後でひっくり返ります。

コーヒーについての細かい描写があり、「おいしいコーヒー飲みたいなあ」なんて思いながら読み進めていくうちに、だんだんと伏線も回収されて、もう終わり、というところで・・・

そう来るか!

見事でした。


22.「生還者」下村敦史
生還者 (講談社文庫)

下村 敦史 講談社 2017-07-14
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雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。疑念を抱く中、兄の登山隊に関係する二人の男が生還を果たす。真相を確かめたい増田だったが、二人の証言は正反対のものだった!ヒマラヤを舞台にいくつもの謎が絡み合う傑作山岳ミステリー。

ネパールでの雪崩事故の生還者ふたりの食い違う証言。
嘘をついているのはどちらか?

調べていくうちに明らかになる真実。
後半は二転三転しますが、スリリングさもあって一気読みです。

最後であっと言わせる展開も見事です。


23.「鳩の撃退法」佐藤正午
鳩の撃退法 上 (小学館文庫)

佐藤 正午 小学館 2018-01-04
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かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作。

購入してから1年近く積読状態でしたが、読み始めたら面白くて・・・
もっと早くに読むべきでした。
なんとなく、伊坂幸太郎の作品を彷彿させる雰囲気もあります。

家族三人行方不明事件、偽札事件等・・・事件は起こりますが、何がどうなるのかまったく予想できません。
上巻の終わりで、やっと少しずつ繋がりはじめました。

このまま下巻まで一気読みです。


24.「巡査長 真行寺弘道」榎本憲男
巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)

榎本 憲男 中央公論新社 2018-03-23
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ベテランの捜査一課ヒラ刑事・真行寺は、介護施設で起きた死亡事件の捜査中、自称・ハッカーの黒木と親しくなる。続く元警察官僚の議員変死事件で、背後に蠢く巨大組織の臭いをかぎ取った真行寺は、黒木の力を借り真相に迫るが―。ゲノム編集など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快娯楽大作登場!文庫書き下ろし警察小説。

オーディオマニアでロック好き、そして昇進を拒否するという異色刑事が主人公です。
だんだんとスケールの大きな話になり、途中からは一気読みでした。
とにかく、面白かったです。
久しぶりに寝不足覚悟で読み切りました。

ロックの名曲が出てくるのも楽しいですね。
ハッカーの黒木の正体はいったい・・・
posted by kasuterakun at 00:18| Comment(2) | おすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然のコメント、失礼いたします。はじめまして。
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よろしくお願いいたします。
Posted by 本が好き!運営担当 at 2017年02月28日 22:48
和氣さん、コメントありがとうございます!

貴サイト、拝見いたしました。
いろんな方の書評が見ることができて、楽しそうですね。
早速登録させていただきました。
これからも、よろしくお願いします!
Posted by kasuterakun at 2017年03月01日 00:35
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