2017年07月28日

加賀恭一郎シリーズ/東野圭吾

加賀恭一郎シリーズは、東野圭吾が描く人情味あふれるミステリーです。
刑事の加賀恭一郎を主人公としたシリーズです。
全10作からなっています。
この作品の良さを楽しむためには、1作目から順番に読むべきです。
途中の作品を単独で読んでも楽しめますが、順番に読むと、更に楽しめます。

1.卒業
2.眠りの森
3.どちらかが彼女を殺した
4.悪意
5.私が彼を殺した
6.嘘をもうひとつだけ
7.赤い指
8.新参者
9.麒麟の翼
10.祈りの幕が下りる時


1.卒業
卒業 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1989-05-08
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大学4年の秋。就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組・その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。部屋は密室。自殺か、他殺か!?残された赤い日記帳を手掛りに、死の謎を追及する友人たち。だが、第二の全く異常な事件が起って…。錯綜する謎に挑戦する、心やさしき大学生・加賀恭一郎。卓抜な着想と緊密な構成で、現代学生のフィーリングを見事に描いた、長篇ミステリーの傑作。

シリーズの1作目は、まだ主人公の加賀恭一郎が大学生です。

まだ、加賀恭一郎のキャラクター像も確立されていないのか、ちょっとキャラが薄いです。
また、茶道のことがわかっていないと、理解しにくい部分はあります。
実際、その部分は何度も読み返しました。

それでも、読みやすい文章なのは流石東野圭吾です。
この後、何作目あたりで加賀恭一郎のキャラが確立されていくのか、楽しみですね。


2.眠りの森
眠りの森 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1992-04-03
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美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。

シリーズ1作目では、加賀恭一郎は学生でしたが、今作では刑事になっています。
刑事になる前は、教師もやっていたようですね。

3作目以降とは違う雰囲気の作品です。
珍しく、加賀の恋愛も描かれています。

そのせいか、切ない読後感が残ります。


3.どちらかが彼女を殺した
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1999-05-14
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最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

推理に必要な材料が読者に提示され、「さあ、解いてください」という挑戦状付きのミステリーはありますが、これは、最後の謎解きをせずに終わってしまいます。
読者自身で謎解きをせよ、ということですね。

・・・わかりません!

しばらく悩みましたが、気になってネットで検索してしまいました。
容疑者も2人に絞られているのに・・・


4.悪意
悪意 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2001-01-17
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人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。

今作では、早い段階で犯人が示されます。

ただ、殺害に至った動機がわからない・・・
その動機を推理するというホワイダニット作品になっています。

二転三転する展開で、最初の雰囲気とは全く違った読後感を得ることができます。
加賀恭一郎シリーズは、読後感が爽やかな作品が多いですが、これは重めですね。


5.私が彼を殺した
私が彼を殺した (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2002-03-15
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婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

「どちらかが彼女を殺した」と同じく、読者に推理させる構成になっています。
更に、難易度もアップ!

犯人と思われる3人それぞれの視点で語られていきます。
後半は、どんどんテンポアップして夢中になって読んでしまいます。

最後まで来ても、誰もが犯人のような、そうでないような・・・
結局、わからずに答えを検索しまいました。


6.嘘をもうひとつだけ
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2003-02-14
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バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

加賀恭一郎シリーズ第6弾は、短編集です。

全5編からなっています。
1編が約50ページと短めではありますが、それぞれに読み応えがあります。
短編集であっても、内容は濃いですよ。


7.赤い指
赤い指 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2009-08-12
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少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

加賀恭一郎シリーズ第7弾は、家族のあり方に目を向けた作品です。
全体的に暗い雰囲気の作品でもあります。

最初から犯人がわかっているという倒叙ミステリーです。
自分の子供、親・・・いろいろなことを考えさせられます。

今まであまり登場しなかった加賀恭一郎の父も登場し、母のことも少し語られます。
今後の展開に向けての重要な作品とも言えるでしょう。


8.新参者
新参者 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2013-08-09
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日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

最初は短編集と思って読んでいたのですが・・・
最後には全ての話がつながって解決します。
これは気持ちがいいですね。

前作の「赤い指」は、暗い感じの作品でしたが、今作は明るく人情味あふれる作品に仕上がっています。


9.麒麟の翼
麒麟の翼 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2014-02-14
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「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

加賀恭一郎シリーズはだんだん面白くなっていきます。
前作も面白かったですが、これもいい作品です。

このシリーズは、「赤い指」からがすごく好きです。
シリーズものらしいつながりがでてきていると思います。
人情味溢れるストーリーと、独特の清々しさがあります。

表紙の麒麟の写真がいいんですよね。
読み終わった後に見ると、また違った印象を持ちます。


10.祈りの幕が下りる時
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2016-09-15
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明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

前作「麒麟の翼」もかなり面白い作品でしたが、今作もその上を行く面白さです。
今までの謎が、今作ですべて解決します。

これまで、父親との関係は描かれてきましたが、母親との関係はあまり描かれていませんでした。
今作は、その母親との関係が描かれています。

この作品を楽しむために、ぜひ1作目から順番に読んでください。
posted by kasuterakun at 00:14| Comment(0) | おすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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