2019年02月11日

探偵ガリレオシリーズ/東野圭吾

探偵ガリレオシリーズは、刑事の草薙と物理学者の湯川を主人公としたシリーズ作品です。
草薙が湯川に依頼し、事件の謎・トリックを物理学の視点から解決します。

物理学というと難しいイメージですが、非常にわかりやすく丁寧に説明されています。
テレビドラマや映画化もされ、湯川学を福山雅治が演じていたので、そのイメージが強いですね。

短編・長編もあり、特に「容疑者Xの献身」は直木賞受賞作の名作です。
個人的には長編のほうに名作が多いように思います。

1.探偵ガリレオ
2.予知夢
3.容疑者Xの献身
4.ガリレオの苦悩
5.聖女の救済
6.真夏の方程式
7.虚像の道化師
8.禁断の魔術

と8作が出た後、しばらく新作はなかったのですが、6年ぶりに新作が!

9.沈黙のパレード

早く文庫化されないかな・・・

1.「探偵ガリレオ」
探偵ガリレオ (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2002-02-10
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突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

探偵ガリレオシリーズの1作目です。
短編集となっており、気楽に読むことができます。

物理学の助教授、湯川学が探偵役となる作品です。
物理学というと難しいイメージですが、そんなこともなくわかりやすく描かれています。

加賀恭一郎シーズと並んで人気のシリーズです。


2.「予知夢」
予知夢 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2003-08-01
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深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。

探偵ガリレオシリーズ第2弾も、短編集です。
全5編となっており、1編50ページほどで読みやすいのも相変わらずです。

前作よりも読みやすくなった印象があります。
それでも、科学的・論理的に解決していく様は変わりません。

次作「容疑者Xの献身」のような長編も面白いですが、こういった短編も気楽に読めるのでいいですね。


3.「容疑者Xの献身」
容疑者Xの献身 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2008-08-05
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天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

ガリレオシリーズ初の長編で、直木賞受賞作です。

東野圭吾といえば、安定した、はずれのない作家という印象がありますが、この作品は、その中でも最高傑作だと個人的に思っています。

やはりこのトリックはすごい!
一読の価値ありですよ!


4.「ガリレオの苦悩」
ガリレオの苦悩 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2011-10-07
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“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。

今作から女性刑事の内海薫が登場します。
更に湯川を敵視する科学者も登場し、湯川の周辺が賑やかになってきましたね。

前作「容疑者xの献身」は長編でしたが、今作は短編集です。
全5作が収められています。
5話目の「攪乱す(みだす)」の最後の湯川と草薙の会話がいいですね。


5.「聖女の救済」
聖女の救済 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2012-04-10
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資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

今作は犯人は最初から判っており、どのようにして犯行が行われたのかを推理するハウダニットものです。
前作から登場の内海刑事が大活躍です。

最後でトリックが明かされますが、「ありえない」トリックで、湯川言うところの「虚数解」です。
「理論的には考えられるが、現実的にはありえない」

そして、最後の最後でタイトルの意味が判ります。
「ああ、なるほど」とうならされますね。


6.真夏の方程式
真夏の方程式 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2013-05-10
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夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

湯川教授と夏休み中の少年の友情物語です。
もちろんミステリーがメインですが、少年が登場することもあってか、シリーズの中でも独特の雰囲気です。
やっぱり夏の間に読むのがぴったりですね。

今までの作品と違うのは、湯川教授の人間性がより描かれているという部分です。
また、終わり方も事件解決して終わり!ではないので、なんだか読後もいろいろと考えてしまう作品ですね。


7.「虚像の道化師」
虚像の道化師 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2015-03-10
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ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。

前2作が長編だったので、久しぶりの短編集です。
独特なタイトルの付け方も、懐かしいですね。
バラエティに富んだ作品が収録されていて、なかなか読みごたえがあります。

個人的には、ピークを過ぎたプロ野球選手の話である「曲球る」が気に入りました。


8.「禁断の魔術」
禁断の魔術 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2015-06-10
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姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。!
かつて湯川が指導した、高校の物理クラブの後輩・古芝伸吾が帝都大に入学してきた。だが彼は早々に大学を中退してしまい、その影には彼の姉の死が絡んでいたらしい。その頃、フリージャーナリストが殺された。その男は代議士の大賀を執拗に追っており、大賀の番記者が伸吾の死んだ姉であったことが判明した。草薙は伸吾の姉の死に大賀が関与しており、伸吾が大賀への復讐を企んでいると警戒する。湯川はその可能性を否定しつつも、伸吾が製作したある“装置"の存在に気づいていた。「私は君にそんなことをさせたくて科学を教えたんじゃない」――湯川と愛弟子の対決の結果は!?

元々は中編であったものが、文庫化に際してかなり加筆されて1冊にまとめられた作品です。
少年と湯川の友情に、「真夏の方程式」を思い出します。

復讐を企む弟子に、湯川はどのように接するのか・・・?
トリック云々よりも、湯川の人間性に惹きつけられました。
ラストの余韻もいいですね。
posted by kasuterakun at 00:47| Comment(0) | おすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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